スポーツの痛みは整体に行っていい?整骨院・病院との違いと選び方を整体師が解説

スポーツの痛みは整体に行っていい?整骨院・病院との違いと選び方を整体師が解説
スポーツのあとに膝・腰・肩などが痛くなったとき、「これって整体に行っていいの?」と迷う方は多いです。整体が選択肢になるケースもあれば、病院を優先したほうがよいケースもあります。「スポーツ整体」という言葉も見かけますが、一般的な整体と何が違うのか、わかりにくいものです。この記事では、19年間の施術経験をもとに、スポーツをする人の整体の選び方を、整体師の視点から解説します。まず知っておいてほしいのは、「痛みの種類によって、行くべき場所が変わる」ということです。ここを最初に押さえておくと、迷わずに動けます。
スポーツによる痛みは整体に行ってもいい?
結論から言うと、スポーツ後の体の張りや動かしにくさなどで、整体が選択肢になる場合はあります。ただし、ケガが疑われる場合は、医療機関を優先してください。
ここで一つ意識してほしいのが、「動かすとつらいが、休むと楽になる」ような疲労性の張りと、「安静にしていても痛い」ケガのサインは分けて考える、ということです。前者であれば、整体を検討できる場面が多くなります。
整体を検討できるケース
- 運動後に体が張っている
- 腰や肩などに疲労感がある
- 体を動かしたときに左右差を感じる
- 同じスポーツを続けていて、特定の部分に負担を感じる
大切なのは、「痛み=とりあえず整体」ではない、ということです。まずは痛みの種類を見極めることが先になります。運動後の“心地よい張り”のような疲労と、ケガによる痛みは、性質がまったく違います。この見極めができると、遠回りを防げます。
こんな症状がある場合は整体より病院へ
次のような症状があるときは、整体ではなく、まず病院を受診してください。
- 転倒・衝突などの直後から強い痛みがある
- 強く腫れている
- 明らかな変形がある
- 体重をかけられない
- 関節が動かせない
- しびれ・筋力低下がある
- 痛みがだんだん強くなっている
骨折・脱臼・靱帯損傷などが疑われる場合は、自己判断せず、整形外科などの医療機関を受診しましょう。無理に動かしたり、その場でほぐそうとしたりするのは避けてください。私自身も、明らかにケガが疑われる状態の方には、施術より先に医療機関の受診をおすすめしています。整体は、ケガそのものを診断・治療するものではないからです。ここを正直にお伝えするのも、整体師の役割だと考えています。
スポーツの痛みは整体・整骨院・病院のどこに行けばいい?
それぞれの違いを、表で整理します。
| 整体 | 整骨院(接骨院) | 病院・整形外科 | |
|---|---|---|---|
| 主な特徴 | 手技などで体の状態をみる | 柔道整復師が施術 | 医師が診察 |
| 国家資格 | 整体師という国家資格はない | 柔道整復師 | 医師 |
| 検査・診断 | 医学的診断はできない | 医師による診断はできない | 画像検査・診断など |
| 向いている場面 | 体の動き・コンディショニングなど | 捻挫・打撲など | ケガ・強い痛みなど |
迷ったときは、「ケガの可能性があるなら、まず医療機関」が基本の考え方です。そのうえで、検査で大きな問題がなかったのに張りや動かしにくさが残る、という場合に、整体が選択肢に入ってきます。順番を意識すると、安心して使い分けられます。
「スポーツ整体」と普通の整体は何が違う?
- 「スポーツ整体」という国家資格があるわけではない
- 統一された施術方法があるわけでもない
- スポーツ動作や体の使い方などを考慮して施術する整体院が、「スポーツ整体」と表現しているケースがある
- 内容は整体院によって異なるため、予約前に確認するのがおすすめ
「スポーツ整体」という看板だけで判断せず、どんな考え方で、何をみてくれる院なのかを確認しておくと、ミスマッチを防げます。
19年間スポーツをする方をみて感じる「痛い場所だけではない」ということ
19年間施術をしていると、「ゴルフのあと腰がつらい」「ランニングすると膝まわりが気になる」「野球やテニスで肩を動かしにくい」といった相談をよく受けます。
実際に体を確認すると、本人が気にしている部分だけでなく、その周辺や関連する部分の動きが気になることも少なくありません。スポーツの動作は、全身が連動して行われるからです。たとえば膝がつらい方でも、実際には足首の動きや股関節のかたさが影響しているように感じることがあります。一か所だけをみていては気づきにくい部分です。
- ランニング:足首 → 膝 → 股関節 → 骨盤
- ゴルフ:足元 → 骨盤 → 背骨 → 肩
- 投球・テニス:下半身 → 体幹 → 肩 → 腕
だから当院では、「膝が痛いから膝だけ」という見方ではなく、どんなスポーツをしているか、どんな動きでつらくなるかも聞きながら、体全体を確認するようにしています。痛む場所は“結果”で、その動きを支えている別の場所に負担の始まりがある、というケースは、スポーツをする方でも少なくありません。
痛みがなくてもスポーツのメンテナンスで整体を受けていい?
痛みがなくても、整体を利用する方はいます。
- 体の張り
- 動かしにくさ
- 左右差
- 疲労感
こうしたものを感じている場合に、痛みが出る前の段階で体の状態を確認してもらう、という使い方をされる方もいます。ただし、「整体を受ければ必ずスポーツのパフォーマンスが上がる」とは言えません。日ごろの練習・睡眠・栄養・休養なども、同じくらい大切です。整体はあくまで、その土台を整える手助けの一つ、という位置づけで考えていただくのがよいと思います。
スポーツ前と後、整体を受けるならいつがいい?
試合直前
初めて受ける施術や、強い刺激は避けたほうが安心です。体の反応が読めないため、大事な大会・試合の直前に初めての整体を受けるのは慎重にしてください。
スポーツ後
疲労感や体の張りがある場合は、その日の状態に合わせた、無理のない施術を受けるとよいでしょう。「大会前だから強くほぐしてもらえばいい」とは考えないことも大切です。強い刺激は、直後に体が重だるくなることもあり、かえって動きにくくなる場合があります。試合が近いほど、体をいつもの状態に近づけることを優先しましょう。日ごろから通っていて、自分の体の反応がわかっている施術を受けるのが、いちばん安心です。
まとめ|スポーツの痛みは「まず状態を見極める」ことが大切
- スポーツ後の張りや体の動かしにくさなどでは、整体も選択肢
- ケガが疑われる場合は、医療機関を優先
- 「スポーツ整体」という統一された施術方法はない
- スポーツ動作は、体全体が連動している
- 痛む場所だけでなく、体全体を確認するという考え方もある
「スポーツで体に違和感があるけれど、整体へ行ってよいかわからない」という場合は、まず症状やケガをした状況を伝えて、相談してみてください。いつ・どんな動きで・どのくらい痛むのかを整理して伝えると、整体でみるべきか、医療機関が先かの判断もしやすくなります。ひとりで抱え込まず、まずは状況を共有することが、遠回りしない第一歩です。
田端整体院 〒372-0818 群馬県 伊勢崎市 連取元町114-18 日本 10時 19時 日曜木曜午前定休 電話0270-22-0466
