顎関節症の原因は?!?整体で調整

「先生、口を大きく開けると『カクッ』と音がして痛いんです。食事も辛くて...」

これは、昨年私の整体院に初めて来られた山田さん(仮名・32歳)の言葉です。彼女は3年間、顎の痛みに悩まされ、複数の歯科医院でマウスピースを作っても改善せず、絶望的な表情で来院されました。

最近、「口を開けると顎が痛い」「食事のときに顎がカクカク鳴る」「朝起きると顎周りが疲れている」というお悩みを抱えて来院される方が増えています。
これらの症状がある場合、考えられるのは 顎関節症 です。

「顎関節症って歯の噛み合わせが悪いからなるんじゃないの?」と思われる方も多いのですが、実は 顎の筋肉の緊張、特に咬筋(こうきん)の過緊張 が大きな原因になっているケースが多いのです。

今回は、顎関節症の原因と、整体によるアプローチについて詳しくお話ししていきます。

顎関節症とは?

顎関節症は、顎の関節や筋肉に問題が起こり、 口を開けにくい・顎が痛い・音が鳴る などの症状を引き起こす状態です。
症状が進むと、頭痛や肩こり、首の痛み、さらには耳鳴りやめまいを引き起こすこともあります。

顎関節症の主な症状

  • 口を開閉するときに痛みがある

  • 顎がカクカク、ゴリゴリと鳴る

  • 口を大きく開けられない

  • 顎が疲れやすい

  • 朝起きると顎周りがこわばっている

このような症状がある場合、顎関節やその周りの筋肉に負担がかかっている可能性が高いです。メディカルノートさんの解説はこちら

顎関節症の原因は咬筋

顎関節症の原因には ストレス、歯ぎしり、噛み癖 などが挙げられますが、整体的な視点から見ると 「咬筋の過緊張」 が大きな要因となるケースがほとんどです。

咬筋とは?

咬筋は、 頬の奥にある筋肉 で、食べ物を噛むときに大きな役割を果たしています。
この咬筋が緊張しすぎると、顎関節の動きが悪くなり、関節への負担が増えてしまうのです。

咬筋が緊張する原因

  • 歯ぎしり・食いしばり(寝ている間の無意識の食いしばり)

  • 片側ばかりで噛むクセ

  • ストレスによる筋肉の緊張

  • 頬杖をつくクセ

  • 硬いものをよく食べる

こうした生活習慣によって 咬筋が慢性的に緊張 すると、顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こしてしまいます。

整体でできる顎関節症のケア

整体では、咬筋の緊張をほぐし、顎関節のバランスを整えることで、顎関節症の症状を改善していきます。
実際に、整体の施術で「顎の痛みが軽くなった!」「口がスムーズに開くようになった!」というお客様も多くいらっしゃいます。

整体でのアプローチ

  1. 咬筋のリリース

    • 頬の奥にある咬筋をじっくりほぐし、緊張を緩める

    • 内側から咬筋を押圧し、深部のコリを解消する

  2. 側頭筋・首・肩の筋肉を調整

    • 側頭筋(こめかみ部分)も咬筋と連動しているため、ここもほぐす

    • 首や肩の緊張を緩め、顎への負担を減らす

  3. 顎関節の位置を調整

    • 顎関節の動きをチェックし、バランスを整える施術を行う

整体で改善した実際のケース

ケース1:歯ぎしりが原因で顎が痛い30代女性

デスクワークをしている30代の女性が「朝起きたときに顎が痛い」「口を開くとカクカク音がする」とのことで来院されました。
問診で詳しく話を伺うと「仕事のストレスで歯ぎしりをしているかもしれない」とのこと。

施術では、まず 咬筋のリリース を中心に行いました。
頬の奥の筋肉をじっくりほぐすと、顎関節の動きがスムーズになり、痛みが軽減。
さらに、側頭筋・首・肩の緊張もほぐすことで、全体のバランスが整いました。

1ヶ月ほど通っていただくと「朝の顎の痛みがなくなった!」と喜ばれていました。

ケース2:片側ばかりで噛むクセがある40代男性

40代の男性のお客様が「左の顎が痛くて、食事がしづらい」とのことで来院されました。お話を伺うと、長年 右側ばかりで噛むクセ があったとのこと。

施術では、 左の咬筋が異常に緊張していた ので、そこを重点的にほぐしました。また、左右のバランスを整えるために、右側の咬筋もケアし、顎関節の位置を調整しました。

2回目の施術後、「食事のときの痛みがかなり減った」とのことで、3回目の施術では 違和感がほぼ解消 されました。

最後に

顎関節症は「関節」という名前がついていますが、その本質は「咬筋」という筋肉の機能不全にあることが多いのです。マウスピースだけでなく、咬筋そのものにアプローチすることで、多くの方が長年の顎の悩みから解放されています。

そして忘れないでください。咬筋は私たちの感情や姿勢、生活習慣を映し出す鏡のような筋肉です。顎の痛みは、身体からのメッセージなのかもしれません。

もし、「口を開くと顎が痛い」「食事のときに違和感がある」と感じたら、 整体でのケアを試してみてはいかがでしょうか?

18年間、数千人の患者さんと向き合ってきた私からのアドバイスです。顎関節症でお悩みなら、まずは咬筋を意識してみてください。そこに、長年の悩みを解決する鍵があるかもしれません。

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